アメ横と越野七段は31年の付き合いです。
▼ 日常に潜むアメ横
具体例,No:0081
テーマ:ある教室の何でもない日常と、そこに潜む脅威
詳細:下記参照
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長野県立清川中学校 2年2組の風景 AM 8:25
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ガヤガヤ… ガヤガヤ…
駒沢「三田!ついにだな!明日発売だ!」
三田「そうだった!ドリームズカムトゥルーの新アルバム!」
富樫「ドリームズカムテュリューがどうしたって?」
木下「おいおい!発売だっつーの!ドリュームズカムトゥレユーの新アリュバンム!」
美穂子「わーえ!わーえ! デュレーミュズキャムテリューが発売だわぁ!」
石川「でた!ミホコの素!本気で喜ぶと「わーえ!」が出るクセ!ほほえましいなぁ!」
鳥取県「そういう意味で俺は嬉しいな。トットリー・サキュー の新作アルバム発売が!」
石川「お!出た出た鳥取県はミホコが好きな物はなんでも好きだからな!」
鳥取県「バ バカ言うな!オ オレは単純にトットリサキューの新作アルバムが嬉しいだけでぃ!」
木下「ハハハ!バレバレだっつーの!鳥取県のミホコ好きは!」
鳥取県「やめろぃ!」
青木「おーい!顔を赤くしてる鳥取県はさて置いておいてさ!」
金城「そうそう!みんな!唄おうぜ!テュリーメラル・カムトレイーナの新作アルバムの代表曲を!」
教室のみんな「さんせーい!」
ミホコ「じゃー いくわよー!」
ミホコ:パチン パチン パチパチ パチン!(指の音)
教室のみんな「ザーサイ食べたー♪ ザーサイ食べたー♪ うまいと思った事ないけどー♪ 食べたー♪」
ボーカルになりきるミホコ
バックダンサーと化した、リサ カナエ
教室のみんな「後に出てくるー 白いプリンのなまえー♪ なんだっけー♪ 思い出せないー♪」
エアギターをかます富樫
ボイスパーカッションを始める成田
教室のみんな「それはアンニン豆腐ー♪ あいつはそう言うけれどー♪ ピンとこないー♪」
バックダンサーのリサとカナエの動きは激しくなり
ドラム役の三井はもう汗だく
教室のみんな「どう見てもー♪ 豆腐じゃねーしー♪ あいつの言葉はいつも ウソくさいー♪」
オーディエンスの熱気は最高潮
教室のみんな「あいつは 多分ー♪ 社員じゃない派遣ー♪ そんでー♪ 財布からー… 」
ミホコ「ちょいちょい!!!」
教室のみんな「小銭くすねられてる気が…
ドアの音:ガラガラ
教室のみんな:サササー
先生「どうしたクズどもが揃いも揃って やけに今日はやかましーなー!」
青木「先生!明日発売なんですよ!ドルィームズキャムテュレゥーの新作ですよ!」
先生「外からでもわかったよ!なんせ職員室まで聞こえたからな!!」
木下「いっけね!盛り上がり過ぎちゃったカナ?」
先生「あぁ、教頭が発狂してたからな。あの様子だと明日2,3人この教室から行方不明者が出るぞ!」
佐々木「やったー!!」
先生「さぁ!クズどもの朝の遠吠えはそれくらいにして、出席とるか!それとも…」
鳥取県「唄っちゃいますか?トットリ・サキューの新作を!」
駒沢「……!!!」
プリプリ プリプリリリリリリリ…
斉藤「……ん? 鳥取県…お前、人じゃねーし、アレ!? なんか臭せーな?」
三田「ほんとだ!くせー!!誰か漏らした!!!
先生「ぜってー誰か漏らした!!」
教室のみんな:キャーキャー
佐々木「駒沢クサッ!!!」
教室のみんな:駒沢がもらしたー! おぇー
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清川中学2年2組の風景ここまで AM 9:05
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解説:
駒沢という1人の男が、生涯にわたり事あるごとにイジられるネタとなるミスを犯した朝
なんていう、なんて事のない日常の風景です。
みなさんはお気づきになりましたか?
そうです。彼は長野県で活躍する鳥取県本部から送り込まれたスパイです。
1995年現在、長野県において潜入した鳥取県が県である事がまだバレて無いのは彼のおかげです。
県民へメッセージ:
あなたの周りにもそーっと友人のフリをして他の都道府県が潜んでいるかもしれません。
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鳥取県立図書館蔵
「砂丘ゴリ押し計画 報告書`95」より抜粋
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「くーれ ないー に そーまぁた♪ こーの おーれおー♪」
と、チャリで2けつしながらX-JAPANの往年の名曲を歌っているヤンキーを見て
「あいつバカじゃね?OREOって黒がメインじゃね?」
とコソコソ文句を言ってたのを、見事ヤンキーの子分に聞かれてしまった磯島君。
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■◇■ちょっとまった!!!■◇■
ここでワンポイントLesson☆
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このヤンキーの子分の本名は「峰岸辰夫(みねぎし たつお)」といいます。
ヤンキーの親分は、峰岸という苗字の有名人のファンで童貞なので「子分がもしかしたらその有名人の遠い親戚とか、下手したら弟とかあり得るかもしれない」という浅はかで邪な期待をし、彼を側近として扱っています。
子分はガリガリでケンカもした事がありません。なのに側近でいる理由について
「ヤンキーが変な期待を子分にしている」
という事はなんとなく学年の噂になってました。
磯島君は
「苗字のおかげかい! 俺なんか、磯野の磯と、中島の島で、さざえさんの主要人物いいとこ取りですけど!?言ってしまえば、磯野ー!野球しようぜ!おう!っていうくだりを一人で完結させる権利ありますけど!?」
と心の中でツッこんでいたそうです。
そのツッこみもウザいので、僕は磯島君の事もあまり好きじゃないのですが。
さらに言えば、ヤンキーの子分自身も、自分が一目置かれた理由を肌で感じていました。
ヤンキーが事あるごとに家系図の提出を強要してくるからです。
催促される度に誤魔化していても、いつかネタは切れます。
子分は子分なりに「万が一の事もある」と思って調べようとしましたが、頼みの綱の親とは反抗期をこじらせてうまく話せないので、かつ、子分はそれなりに常識人な一面もありましたので、しばらく話していない親に対し、久々に話しかける内容が「アイドルと自分の血縁関係の有無」なんて事はあってはならない。と自覚していました。
イライラを募らせる親分。
焦る子分。
イライラを募らせる親分。
焦る子分。
イライラを募らせる…いや、違います。親分は焦らされて、興奮している。
子分は親分の吐息と頬の色の変化を感じそう確信しました。
こんな糞ドM野郎には、ずっと「まだまだ」言っておけば良い。
安心したのもつかの間。厄介な事に、人の伝聞とはいい加減なもので
「峰岸が側近になった理由は、ヤンキーの親分が峰岸をあのアイドルの峰岸の親戚だと期待しているから」
↓
「峰岸ってあの峰岸と親戚らしいよ」
↓
「峰岸って、あの峰岸とは関係ないくせに、親戚って言い張ってたらしいよ」
というふうに差し替わっていたのです。
子分はこの現状にゾッとしました。
「自分は何もしていないのに、側近にされた。今度は、嘘つき者扱いをされている…俺は何もしていないのに!!!」
そう!
子分は、ずーっとヤンキーぶっていましたが、このタイミングです。
このタイミングで子分は心からグレたのです!!
「そうかそうか、ならばとことんやってやろうじゃないか!」
子分は考えました。
世界征服の次なるステップとして、まず次に必要な事。
それは、
「側近としての実績」
そうです。これを、次の活路として見出したのです。
そこに飛び込んできたのが磯島君の
「OREO って黒じゃね?」
発言でした。
子分にとってこれは、次の一歩をこなすための、重大な事件であったのです。
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■ワンポイントLesson ここまで☆
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次の日、磯島君は、ヤンキーのたまり場「リカーショップすぎうら」の裏に呼び出されました。
恐る恐る向かうと、大きな親分と小さな子分が二人、待ち構えていました。
そしてソッコー 子分の前で親分に、ボッコボコにされました。
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■◇■ちょっとまった!!!■◇■
ここでワンポイントLesson☆
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「リカーショップすぎうら」の裏の事を、ヤンキーたちは略して「すぎウラウラ」と言います。
その事についても磯島君は普段から考えるところがありました。
聞く度に
「スギ ウラウラ、て! イントネーションが「だめ、ぜったい」の麻薬撲滅キャンペーンと一緒やん!どっちだよ!善か?悪か?っつーか、スギ いらないでしょ? ウラウラ言ってりゃいいじゃん! ウラウラ ウラウラ!」
と心の中でツッこんでいたそうです。
そのツッこみもウザいので、僕は磯島の事もあまり好きじゃないのですが。
実は!
この事と全く同じ事を!子分も考えていたのです!
子分はせめてもの抵抗として、「す」をほとんど発音しない、という稚拙な防御策をとっていました。
「ぅぎ、ウラウラ行かね?」
という感じです。
磯島君と、子分の感性には似たものがあります。
そんな二人の未来はいかに!?
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■ワンポイントLesson ここまで☆
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ボッコボコのフルボッコにされた、磯島君。
子分「ざまー!」
ヤンキーの親分「染まった、って言ってんだからよ?元は黒いOREOだったに決まってんだろーが」
子分 「OREOじゃねーよ!!!」
磯島君「OREOじゃねーよ!!!」
ケビン「OREOジャネーヨ!!!」
ヤンキーの親分「!!!!」
ついに、運命の3人の声が揃いました。
---続く
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世界征服物語【数奇な3人 出会い編】より
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次回予告
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テー テレテッテテー テレテッテッテー テレテッテッテー
テ!ッテ!ッテテテ!
テー テレテッテテー テレテッテッテー テレテッテッテー
テ!ッテ!ッテテテ!
あおしまー!
あおしまー!!
ヘーモグーロビーン
ビンビビーチーン